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人間の本質 / 折々の言葉

第271回 空き時間は「ボーッ」とする

Posted on 2018-02-08

 先週風邪で寝込んでいた時、NHKのテレビ番組で脳科学についてノーベル賞受賞者山中伸弥教授が紹介した事例が印象に残りました。

 脳内の無数の細胞が一番広い範囲にエネルギーを使っている時は、私流に言えば「ボーッ」としている時と要約できます。集中時は特定の範囲を使っているが、その時とは違う組織まで動員して、過去の記憶を保管している細胞部分も活性化させているとのこと。これが「ひらめき」につながるのではないかと。

 そこで、この科学的事実を知らずに、以前私が「これからの課長の仕事」(ネットスクール)の中に記した一部を、以下、ほぼ原文のままここに紹介させていただきます。

 一時、手帳がスケジュールで埋まっていないと心配な頃もありました。忙しい皆さん、そのように思ったことはありませんか?

 回遊魚のマグロのように絶えず動いていないと仕事をしてないような勘違いをした頃です。

 

 ところが、時間を空ける工夫をして以来、脳の動きが活性化した印象を持っています。

   ・緩めることが必要です
   ・忙しすぎると全体が見えなくなります
   ・部下の顔を見る時間が少なくなります
   ・あなたの顔が焦りでひきつっているように部下の目に映ります

 

 課長時代は一番多忙な時期です。空き時間は少ない。従って、自ら主体的に空けることです。それぞれ方法を持っていると思いますが、私の場合を紹介しましょう。

 空き時間を作り、胡坐を組めば結構。座禅をする意識を持たず、私は時々瞑想することを楽しんでいます。自宅でもオフィスでも、どんなに騒がしいところでもできます。10分あればOKです。「ボーッ」と、何も考えず自然に任せます。その後、脳の働きが確実に違い、発想が変わることを体験しています。

 「ボーッ」とした状態を、あるときの私のメモでは、般若心経からのヒントとしてこう表現しています。

 「過去の執着をなくす。無、不、空、いつも空っぽの状態。色即是空、形のあるものは実態がない。常に自己との闘いである。他人の評価、相対評価を気にせず、堂々と自分の人生を歩む。失敗もできる人生。否、むしろ失敗や挫折の連続で、失敗しつつ成功し、成功しつつ失敗する状態。矛盾こそ向上の条件である」と。

 電車の中でも寸暇を惜しんで仕事をしていた頃がありましたが、少し余裕ができたころから、電車の中では、外を見て「ボーッ」とするようになりました。窓外の景色、自然の変化を楽しんでいます。

   ・冬、木枯らしが飛ばす紅葉の舞
   ・春、新緑の芽吹き、桜の花、花ミズキ
   ・夏、紫陽花の色の変化
   ・秋、黄金に変わる山肌

 ボーッとする時間が貴重な時間に変わりました。皆さん、時にはスマホを手から離し、日々工夫して、空き時間をつくって「ボーッ」としてください。

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