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折々の言葉 / 語り継ぐ経営

第262回 ビジネスでの成功は偶然か?(2)

Posted on 2017-11-09

以下、前回の続きです。

 

3.トリガーを引く瞬間の機会を増やす

トリガーを引くことは、何かを決断することです。決断することは、何かを二つに割ることで、捨てる選択をして状況を変える瞬間に相当します。

この瞬間は誰にでもあります。しかし、意思の弱い人は、この瞬間が来てもトリガーをひかないで、ビジネスが上手くいかないことに文句を言っているのみです。トリガーをひかないので状況を変えることにつながらない。成功のチャンスを掴む機会を逸することになるのです。

これを上手くできるようにするには、自分の時間やスケジュールにできるだけ余裕持つところから始めなければなりません。私自身も経営の過程でできるだけそのように努力していました。その時間を利用して、意図的に情報源を広め、ランダムに発生する事象を会社の目指す目標に照らして上手く取り込んでいくべく、「取る」「捨てる」機会を増やしていました。

 

4.これはと思うところに身を投げる

上記の機会をモノにするには、実行しないと反応が分からず、何も実現もしません。ここぞという時、あることに意図的に身を投げる、会社の全財産を一度にその場にかけるのはリスクが大きすぎるので、適正な範囲で全エネルギーをそこに注ぎこむことです。

その実践に全精神を集中して、一心不乱で仕事をする。世間がどう思おうと、自分が不要と思うことは捨て、一点にエネルギーを集中投下する。この覚悟をもってすれば、偶然の機会を成功裡に取り込める確率が高くなります。

 

5.想定外の連鎖反応を味方に利用する

全エネルギーを投入すると、その行動は予期せぬ結果の連鎖反応をひき起こします。自分がやりたい方向に順風なこと、逆風なことの双方の反応が出てきます。

その中から順風な特定のことを味方にすると、それからまた違う連鎖反応が出てくるはずです。これを繰り返していくうちに、思いもよらぬ偶然に遭遇する。洞察力の切り口がどんどん鍛えられ、新しい良い反応を取り込むことで偶然くる成功の糸口を掴む可能性が高まります。

 

6.自分の成功を他の人(社員)の成功に繋げるヴィジョンを持つ

想定外の連鎖のつながりを上手く味方に成功の糸口を掴めたとしても、その機会の独り占めでは、絶対に成功が長続きしません。単発的成功で終わり、継続的成長・発展につながりません。

同胞、同志のサポートが必要です。これが無いと、成功が継続しないからです。彼らからも共感を得られるヴィジョンを基に、全社レベルでの良好なチームワークの形成こそ、或る偶然を大きな継続的成功に繋げる最大の方法です。

このことは「企業風土の形成」と深くかかわってきますが、これについては他の機会に稿を改めます。

 

皆さま、是非ビジネスでの成功の糸口を掴まえてください。

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