園山征夫のビジネスコラム 園山征夫のビジネスコラム 園山征夫のビジネスコラム

ビジネスマンの生き方

ビジネスマンの仕事上の「礼節」に関する本の出版

Posted on 2014-05-15

 『礼節と誠実は最強のリーダーシップです。』というタイトルの本を株式会社クロスメディア・パブリッシングから出版しました。全国の本屋さんなどで本日から販売されています。

 ビジネスマンが直面する仕事と人間関係の問題。これを礼節と誠実さの視点から取り上げた、リーダーのマネジメント参考書となるものと考えています。日々マネジメントに努力されているミドルのリーダー層がこれを読み、更に元気づけられる本です。

 執筆した趣旨を明確にするために、この本の巻末、「おわりに」を引用します。

 本書では、「礼節」、「誠実さ」を、横軸と縦軸の関係で取り上げました。私自身がいろいろな失敗や成功体験から習得した知恵と人生の恩師から学んだことがもとになっています。ミドルマネジメントのリーダーが日常的に直面するもろもろの業務や事象を横軸にして、「礼節」と「誠実さ」をもった対応方法の具体例を縦軸に示し、この交錯するところでビジネスマンとして望ましいリーダーシップをテーマごとに浮き上がらせました。

 ミドルマネジメントの任にあるリーダーのみなさん、「礼節」と「誠実さ」をもとにした人間関係を着実に築くことで、人望、信用というビジネスマンにとって最大の財産を手に入れてください。単なるハウツー的な手法やテクニックでなく、人間としてまっとうに生きるには何が必要かを学び、誰からも評価される魅力的なリーダーになってください。皆さんの人生、ビジネスマンとしての実績につながっていきます。

 残念ながら、現在、「礼節」や「誠実さ」をもとにした人間関係が少し軽んじられていることを、私は危惧しています。合理性と効率を前面に出した経営手法に追いやられすぎて、組織内外の人間の関係性も乾ききってしまい、かえって経営全体の効率を下げていると思います。ある因縁で一緒に仕事をすることになった部下の幸せのために、礼節をもって誠実に一生懸命経営していかなければならない、というこだわりを私は持っています。上司たるリーダーが少しでも周囲の人に礼節と誠実さの模範を示すことが、人材の育成と成長に役立ち、会社に付加価値をもたらしてくれるものと考えています。

 2013年の年末頃、ある人からクロスメディア・パブリッシングの小早川社長を紹介していただきました。ビジネスマンの「礼節」と「誠実さ」をもとにした人間関係とリーダーシップに焦点を当てた本の企画を熱く語る小早川社長に接し、常日頃「昔、あの場面で、ミドルマネジメントのA君が礼節を重んじ、こう誠実に行動しくれていたならなあ」といった思いを持っていた私は、正月から数か月で一気に書き終えました。

 今回、この本を著すにあたり、手許にある「折々の記」(ベルシステム24の経営について内外で行った私の講演、講話などの記録)や、数年前に書いた『これからの課長の仕事』、『これからの社長の仕事』(ネットスクール出版)などを参照し、ヒントにしました。

 2014月5月 木々が芽吹き、新緑の若葉を愛でる楽しみを味わいながら    園山征夫

 以上が本の巻末からの抜粋ですが、ビジネスマンがリーダーシップを発揮するにあたって、「礼節」と「誠実さ」のあるマインドと行動が、これまで以上に必要とされるものと考えています。ご参考になれば幸いです。