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折々の言葉 / 組織の活性化

「わくわく元気」に仕事をしていますか?(2)

Posted on 2013-03-08

前回の続きです。

「わくわく元気」になるために

 「わくわく元気」に仕事をしていますか?朝一番、今日も会社で楽しい仕事が待っているとの思いが起きていますか?組織など他の環境要因が影響を与えることで、自分の理性的行動にマイナス影響を与え、あなたの気持ちが滅入っていることがあるかもしれません(これについては別稿で触れる予定です)。

 そのような外部のマイナス要因があったとしても、皆さんが少しでも「わくわく元気」な状況をつくるために、自分の行動をどう意識して改善したらよいでしょうか。

①なんといっても「ストローク」です。

 「おはようございます」と相手の顔を見て声掛けしてみてはどうでしょう。あるいは、部下に対して「今日の提案は切り口が素晴らしかったね」など、本心で部下にポジテイブな「ストローク」を送ることです。相手が「わくわく元気」になるのみならず、自分自身に「わくわく元気」感が跳ね返ってきます。

②嫌なことに笑顔で対応することです。

 何事にも泰然自若として動ぜず、ニコニコ笑顔を振りまくことであなたの脳の感情に影響する部位が反応してプラス思考になります。

③脳の思考モードを前向きな「WHY」モードに切り替える努力をすることです。

 これはある部分、行動習慣で解決できます。何かの課題に対して、自分を客観視しながら「WHY」から脳に入るモードにすることで、前向きに解決策を考える行動習慣が脳に定着します。常識や普段からの考えをある意味で疑うことにも繋がりますので心の循環が良くなります。

 また、誰にでもピンチはあるものです。この時、「Why」から入り「こうやれば上手くいくかも・・・」と「How」に転換させることで脳を前向きのプラスに回転させるよう組み立てれば良いのではないかと思います。

時間を有効に使うために、やらないことを決めていくことです。

 頭の中が沢山の「やらねばならないリスト」であふれているとしたら、「わくわく元気」になれるわけがありません。自分の時間管理をしっかり実践していくことです。

 問題はそのためにどうするかについて私自身のことを例に挙げます。

 私自身は、自分が集中的に取り組むべきテーマを決めることにしています。そのテーマから外れたことは、ポスト・イットを捨てて「やらねばならないリスト」(私はポスト・イットを利用しています)から外しています。

 仕事の中でやること、仕事以外でやること沢山あると思いますが、普通の人が本当に集中できるのは年間に直すと、せいぜい3~5件ではないでしょうか。私は今4件です。若い人はもっとあってもよいかもしれませんが、私の齢ではこれでも多いくらいです。

例として、

a) 現在会長をしているネットスクールを「胸のはれる会社」に成長させること。

 「胸のはれる」要件定義には時代背景でいろいろ違いがあると思いますが、会社の共有すべき価値を早く定義して社員全員の共通理解を醸成しようと思っています。醸成のプロセスを通じて解決すべき課題が浮き彫りになり、その解決策から3~5年後の会社の姿を描くことにつながるからです。

b) 「わくわく元気会」の部会を増やし、若手の経営層に多面的な勉強をしてもらうこと。

c) 庭師としてのレベルをあげること。

d) ゴルフを少し上達させること。

 一見仕事に力を入れていないのではないかと見えるかもしれませんが、私は上記のa)、b)とc)、d)の時間をON/OFFに区分しないと仕事が上手くいかないタイプです。遊びというか趣味に一生懸命になることが、仕事に良いモードやリズムをもたらすことにつながっています。

⑤1日の終わりに「考える」時間を必ず持つことです。

 1日を振り返るのです。出来たこと、できなかったこと、どうやったら更に上手くできるかなどを振り返ることにしています。ただし、夜中は人間的部分が動物的部分の面倒を見ない傾向があるがゆえに悲観的になりやすいそうですので、このことには留意しています。

 個人が成長するには「学習する」ことが必要です。この学習を通じて自分の成長が予感されると、次の日「わくわく元気」感がわきます。また、その過程で教えていただいた方々、ヒントをいただいた方々に感謝することにしています。この結果、脳の構造の感情の部分の善循環につながります。

組織としての「わくわく元気」感

 上記はあくまで、個人が「わくわく元気」になるためですが、実態として組織としてどうするかが問われることも多いです。もし、組織がわくわく元気になっていないとすれば、次のような現象が出ているはずです。

  • 適性と仕事が合っていない、適材不適所の場合です。
  • 仕事に自由度や自主性がなく仕事に「やらされ感」がある。
  • 経営陣の言行不一致があるように映り、経営陣に対する信頼感が欠如している。
  • 経営陣が会社を私物化している。
  • トップの指示型組織の悪い部分が出すぎて、社内の一体感が欠如している。従わない社員は去ることを半ば強要される雰囲気が蔓延し、結果、イエスマンのみの集合体になってチャレンジする気風がなくなっているなどなどです。

  別稿「あなたの会社は活性化していますか?」で、その対応について書く予定です。ご参考にしてください。

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